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『スワロウテイル人工少女販売処』

読了。
いや、面白かったです。いいもの読ませてもらいました。

まあこれだけ詰めこんであれば時にはつっこみたくなるところもあって、個人的には「乱数」云々の説明のあたりがなんだか飛躍がありすぎて一瞬しらけたりもしたのだけれど(アラバマの男の「死期」が当たったからって精神内部の「乱数」の不在証明にはなんないだろ、というか、精神外部(環境)の「乱数」が厖大にありすぎるために個人の具体的行動は予測困難、というのが事実だろうから、そのへんをごまかすような説明をしてもらわないと…なんてことを私のようなド素人にまで考えさせてしまうのはやっぱりまずいんじゃないだろうか。おまけに、それに続いて「乱数」とは「魂」である、ときて、それを探求するために地球外生命を…と跳んでいくと、さすがについて行きにくかったです、私は。)そんなのを補って余りある展開の勢いと映像的な美しさ(とても美しい。「蝶」というモチーフの特性が効果的に使い尽くされていて)がありました。終幕もなんだか盛り上げすぎて蛇足化しているような気もしたけれど、そんなのを(以下略)。
「自治区」をめぐる政治的背景の設定も、私には興味深かった(これはいろいろ風刺として読めるが、やったら野暮、でもあるだろう。読者がそれぞれに読み込むべきところだ)。とにかく詰めこみすぎに詰めこんであるわけだが、大は小をかねるというか、一冊でこれだけ手を変え品を変え楽しませてもらったら、ええ、もう何も文句はないです。
 

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岩尾忍

Author:岩尾忍
1980年生れ。
2010年、詩集『箱』(ふらんす堂)。

 

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