FC2ブログ
 

 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

二つ目の死体

私は、自分がもうすぐ死ぬと知ってはいるよ、ぺテール、だけど理解できないんだよ。一つの死体、姉の死体だけですむところに、二つ目の死体、私の死体が出るわけだよね。でもいったい誰が、二つ目の死体を必要としているんだい? 神かと思ってはみるけれど、そんなはずはない。神は、われわれの肉体なんかに用がないからね。社会かね? 社会は、私を生かしておいてくれたら、誰の利益にもならない死体をもう一体よけいに得るかわりに、一冊もしくは数冊の本を得ることになるだろうに。


アゴタ・クリストフ『ふたりの証拠』より
 

Comment

 
 






(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可

 

Trackback

 
 
http://tsurishinobu.blog92.fc2.com/tb.php/364-5d2b6751
 

プロフィール

 

岩尾忍

Author:岩尾忍
1980年生れ。
2010年、詩集『箱』(ふらんす堂)。

 

カテゴリ

 
 

検索フォーム

 

 
 
 
 Designed by Paroday / 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。