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2012.08.19.1

 藤森静雄の版画がいい。といっても、下記のサイトで見ているだけだけれど。
 実物は背景に色もついていたりするようで、まただいぶ印象が違うだろう。印刷でいいので、機会をみつけていろいろ見てみたい。
 『月映』という雑誌を田中恭吉、恩地孝四郎と作っていたという人で、田中恭吉といえば、私でもすぐ思い出すのが萩原朔太郎の『月に吠える』の挿画。『月に吠える』には「故田中恭吉氏の芸術に就いて」という萩原のやけに熱っぽい文章も入れられていて、これはおそらく、田中恭吉の名をちょっと特殊な形で後世に伝えることになった。伝えられたのはよかったとして、これほど『月に吠える』に付随する形で記憶されるのが、版画家として本望だったかどうかはわからない。
 ところで、私の好みとしては、田中恭吉より藤森静雄の方が肌に合う。一見似通っているかもしれないがそれぞれの個性は歴然とあって、田中の方が肉感的で生々しい。藤森静雄のものも人物が描かれていたりすると少し距離を置きたくなってくるけれど、単純な線と構図で描き切られたものは、見ていると意識の深いところに冷たく触れてくる感じがある。「心のながれ」とか「一つのかげ」とか。題のつけ方は文学趣味にすぎて、むしろない方がいいような気がするけれど。

http://search.artmuseums.go.jp/records.php?sakuhin=152480
 

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岩尾忍

Author:岩尾忍
1980年生れ。
2010年、詩集『箱』(ふらんす堂)。

 

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