スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2012.12.09.1

 毎年のことながら、作った個人誌を誰に送ればいいのかよくわからない。一応何かかかわりのあった人、詩集などいただいたことのある人にはお返しに、というあたりは考えるが、それもきちんと整理しているわけではないので、たぶん送り損ねていたり、一方的に送って迷惑をかけていたりすることもあるだろう。が、失礼とかそういうことは、もう考えない。そういう、生身の人間関係を作ったり維持したりしたくて送っているのでは初めからないので。

 自分が読んで好きだった作品の書き手に送る、ということもあまりしない。それをやっているときりがなくなるという現実的な理由もあるが、私がその人の書いたものを読みたい、というのと、その人に私の書いたものを読ませたいというのは、全く違うからだ。

 私と私ではない人との距離は、私にとってはほぼ等しいもの、等しくあってしかるべきもの、という感じがある。「恋人」どうしの強い絆や、家族や共同体というものが根本的にわからない、そのように、誰かが誰かより圧倒的に「近い」と思える、その感覚がどうしてもわからない、とずっと思っている。

 それでも、書いたもの、書かれたものは誰かへと届く。生身の人間としては私の知らない、知りようもない誰かへ、また誰かから。そういう関係を常に秘めているからこそ、「書く」-「読む」ということが手を握りあうことよりも、私には近い。
 

Comment

 
 

2012.12.17 Mon 16:14管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • #
  • []
  • [Edit]






(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可

 

Trackback

 
 
http://tsurishinobu.blog92.fc2.com/tb.php/411-88c47403
 

プロフィール

 

岩尾忍

Author:岩尾忍
1980年生れ。
2010年、詩集『箱』(ふらんす堂)。

 

カテゴリ

 
 

検索フォーム

 

 
 
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。